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今日(3月11日)、上野を散歩していたら、「図書出版 金園社」という建物を見つけた。貸本マンガのミステリ短編誌『ジャガー』や『眼』、少女マンガの短編 誌『こまどり』や『りぼん』を出したのは金園社だった。その出版社と同じかどうかはわからない。【インターネットで調べると】、 今日見つけた金園社の創立は1948年だ。今は実用書を作ってい る。48年の創立だとすると、一時期、貸本マンガを出版していた 可能性もあるなあ、と思いながら撮った写真をアップする。(H)

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先日N氏と会った。
 
私より一歳年長だが、N氏というよりN君と呼ばせてもらおうと思う。

N君とは、小学生のころ入会していた「マンガ研究会」のメンバーとして知り合いだった。知り合いといっても、文通を重ねただけで、会ったことはなかった。当時(1960年代)、貸本マンガを中心軸にしながら、たくさんの「マンガ研究会」や「劇画研究会」があった。そのひとつの「研究会」で私はN君と知り合った。それが貸本マンガの「投稿欄」での会員募集だったのか、あるいは知人に紹介されてだったのかは記憶があやふやだ。
N君は貸本マンガの投稿欄の似顔絵で常にトップクラスだった。私はといえば、小学生のころ、たしか『少年ブック』に連載されていた川崎のぼるの「大平原児」の似顔絵を投稿して、欄外に「投稿ありがとう」と名前が掲載される程度でしかなかった。
 
N君との文通は、いつまで続いたのだろうか。高校二年ぐらいまでだっただろうか。

長い年月が経って、私たちが『貸本マンガ史研究』を発行しだし、それがある新聞で紹介されたあと、何通かの購入申込みの手紙のなかに、N君の名前があった。
それから、ほんのたまに手紙やメールのやりとりをした。『貸本マンガRETURNS』の製作でも、貴重な資料を提供していただいた。
 
ある日、そのN君から移転通知のファックスが届いた。そこに電話番号が書かれていたので、しばらくたって、私は思い切って電話をかけてみた。深夜である。まったく無礼な振る舞いであった。
しかし、N君はやさしく相手をしてくれ、貴重な資料を持って、わざわざここまで訪ねてきてくれた。
初めて、文通などを始めて約半世紀経ってお会いしたN君は、私が子どものころ想像していたN君そのものであった。おたがいに歳はとってしまったけれど。
生業が同業ということもあり、そんな話も含めて5時間近くも話したのだった。もちろんアルコール抜き、である。
 
その日N君が持ってきてくれた資料のひとつをアップする。
「劇画集団」がファン向けに発行していた会誌『劇画集団 ジュニアマガジン』第2号の表紙である。
この『ジュニアマガジン』については、『貸本マンガ史研究』次号で三宅政吉が分析する。(H)

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 ←クリックで拡大します







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先週の土曜(11月29日)、ヒモトタロウ(阪本誠一)さんから2冊の本が届いた。『第二次世界大戦の劇画図鑑!! 潜水艦』と『第二次世界大戦の劇画図鑑!! 戦艦大和』である。
 
版元は「土屋書店」(貸本マンガの曙出版を経営していた土屋豪造氏が現在営まれている出版社)である。2冊ともB5判180ページほど。画像は『第二次世界大戦の劇画図鑑!! 戦艦大和』である。(※クリックで拡大)
 
『第二次世界大戦の劇画図鑑!! 戦艦大和』の奥付には、
 
本書は昭和53年刊行の「あけぼの少年文庫」劇画図鑑の中から「第二次世界大戦の劇画図鑑!! 戦艦大和」阪本誠一著を復刻出版したものです。出版当時の劇画を忠実に復刻するとともに、巻頭には新たに「戦艦大和」の史料・写真を加えました。
 
と記載されている。
 
昭和53(1978)年といえば、純粋な意味での貸本マンガはもはや存在しなかった。しかし、貸本マンガの老舗であった「曙出版」はまだ苦闘を続けていたのである。
 
『貸本マンガ史研究』18号から連載が始まった、宮川義道氏(「曙出版でマンガを描かれ、編集もされていた」の今後の記述によって、貸本マンガ出版社の末期のありようが、あきらかにされるだろう。(H)

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